本業CSR推進の取組み

田辺高校2013年度プログラム(1年生・全8クラス)

日程

  1. 見学先のCSR企業:
    • 自動車科1年生1クラス…大平工業グループ(本社:大阪府八尾市)
    • 工業技術科1年生3クラス…花王株式会社(和歌山工場:和歌山市)
    • 普通科1年生4クラス…大阪いずみ市民生活協同組合(本部:大阪府堺市)
  2. 学習日:
    • 自動車科1年生1クラス…2013年12月16日(月)
    • 工業技術科1年生3クラス…2013年12月18日(水)
    • 普通科1年生4クラス…2013年12月13日(金)、17日(火)、2クラスずつ
  3. 見学前のCSR講義
    • 講師:黒澤正一(早稲田大学客員教授、CSR経営塾主宰)
    • 60分(高校生用CSR学習パワーポイント使用)
  4. 見学内容:
    • 自動車科1年生1クラス(大平工業グループ)
      • 工場見学(30分)
      • 歴史館見学(30分)
      • 経営層によるCSR講義(30分)
      • まとめ講義(20分)
    • 工業技術科1年生3クラス(花王株式会社)
    • 普通科1年生4クラス(大阪いずみ市民生活協同組合)
      • 経営層によるCSR講義(30分)
      • 食品衛生検査ラボ(30分)
      • 食品リサイクル・容器包装リサイクル工場見学(30分)
  5. ファンレター執筆
  6. 優秀ファンレター表彰式:2014年1月29日(水)

本プログラムの流れ

図

手順① 高校生への講義

異なる3か所の見学先で、見学の直前に、CSR(いわゆる企業の社会的責任)について講義を聴いてもらいました。

その講義の概要は、以下の通りです。

  1. 私たちは、たくさんの信頼を絶え間なくせざるを得ない社会に毎日生きている。
    • 蛇口からの水を飲んでも、買った食材を食べても、病気にならない。
    • バスや電車が時間通りにやってくる。
    • 道を歩いていても自動車にひかれない。
    • 地震があっても天井が落ちてこない
    ・・・などなど
  2. それらたくさんの信頼をされた相手方の企業は、その信頼を裏切らないために、それぞれの信頼を果たしていく。
    • 水源や食材の確保、生産プロセスでの異物混入防止、などなど
    • 車両や運転手の確保、運転手の教育訓練、などなど
  3. 万一、責任を果たせずに信頼を裏切ってしまったら、責任をとる。
    • 原状回復、損害賠償、謝罪、退場(より適任者に譲る)、などなど
  4. 「責任を果たす」こともできず、「責任をとる」こともしないこと、これを「無責任」といい、社会の混乱と疲弊をもたらす。
  5. みんなの「信頼を裏切らない」ために、つまり企業にとってみれば「責任を果たし続ける」ために、日常的に本業でCSR(企業の社会的責任)を実施していくための努力をしなければならない。
    • 不良品を作らないための努力
    • 毎回、納期を守れるための努力
    • 事業で出るゴミを減らして、資源として活用する努力

・・・高校1年生にも分かりやすい事例をとりあげながら、「本業CSR」を分かってもらう、腑に落ちてもらうことに注力しました。

3年目を迎えたファンレターの水準も、評価者・主催者の期待に応えるものになっています。

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手順② CSR企業の見学・説明

2013年度は、自動車科1年生は例年通り歯ブラシ・歯間ブラシ製造販売業の大平工業グループを、工業技術科3クラスは花王株式会社・和歌山工場を、普通科4クラスは大阪いずみ市民生活協同組合・コープラボを見学しました。

容器包装リサイクル施設の見学風景(いずみ生協ハートコープにて)

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手順③ ファンレター

見学終了後、高校生の皆さんには一人ずつ400字程度で、本業CSRを実践する見学先企業・組織へのファンレターを書いてもらいました。

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手順④ 優秀作品の表彰式

今年度は、田辺高校1年生8クラス全員、約280名の高校生が、CSR企業へのファンレターを書いてくれました。

優秀作品賞 塩田智基君
佳作 角野紘海君、西井佑哉君、吉村真衣さん、山本裕哉君、菅原慶介君、奥田裕人君、小寺峻介君

優秀作品への寸評(審査員長:齋藤喜孝)

写真信頼と責任の関係をきちんと理解し、信頼を得るための企業の活動の重要な点を自分の考えで述べています。また、この考えを将来の自分の行動に活かすことについても触れています。

2013年度・高校生CSRファンレター優秀作品の皆さん

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2013年度の優秀作品

京都府立田辺高等学校

1年6組 塩田智基

(見学先:花王株式会社・和歌山工場)

僕がこれから数年後、大人になって社会に出た時に必要な知識について今回のCSR学習で学びました。CSR学習をして僕が一番大切だと思ったのは、信頼と責任の関係です。他者から信頼を得るには、信頼を認識し努力して今までよりも良い物をつくっていくなど、結構大変な事をしていかないといけないことを改めて実感しました。花王さんの方でも液体洗剤の製造一つにしても様々な工夫がされていました。そして僕達個人が企業からの信頼を得るにも今まであった物をただまねするのではなく、新しいアイデアを提案したりすることが重要でそれを実際にすることは難しいと思いました。しかしこれらは僕達が社会にでた時の必要最低限の責任で、しっかりやり遂げないといけない事なので学生の間に力をつけていきたいと思います。僕もこれからたくさんの信頼を得られるよう一つ一つの行動に責任を持って行動したいです。今回このような機会を頂けた事を光栄に思います。

2013年度の佳作

1年1組 角野紘海

(見学先:大阪いずみ市民生活協同組合)

普段お世話になっているコープさんのことについて知ることができてよかったです。食品を作る際にできる生ごみなどを堆肥にし、その堆肥で新たに野菜を栽培し、宅配や店舗で販売するということに感動しました。環境に良く、すばらしいと思いました。他にも障がい者を多く雇用して、法律では2.0%でいいところをいずみ生協さんは5.49%も雇用していると聞いて驚きました。ハートコープいずみ見学させていただいた際に、障がい者の方が詳しく説明してくださり、とてもわかりやすかったです。黒澤先生がおっしゃっていた責任とは信頼を裏切らないという言葉を聞いて、確かにそうだと思いました。信頼されているからこそ責任を負うべきだと思いました。信頼を裏切ってばかりでは皆が安心できなくなってしまう。これは今の僕とも同じで、親に期待や信頼をなるべく裏切らないように気を付けたいと思いました。いずみ生協さんの取り組みには大変感激しました。ありがとうございました。

1年2組 西井佑哉

いずみ生協は食品やくらしなどを快適に過ごせるように取り組んでいて、みなさんも信頼しているのだな、と分かりました。その信頼を裏切らないためにも、会社での取り組みが大切だと知りました。一個一個の作業がお客様の信頼を守ることなのだと知りました。

生協は食の安全を第一に考えていて、仕入れから運送まで、安全かつ良い品を届けていました。他にも、環境に良いことをする、良い雰囲気の職場を作るなど、地球のために役立つことや人との関係を大切にしていて、生協の取り組みは本当にすごいと実感しました。そして、それは責任ある行動をしているから、と気づきました。

ハートコープもよりよい食品が育つように努力していて、立派に見えました。たくさんの食品の残りを一つ残らず加工などを行い、たい肥にして「いずみエコロジーファーム」という所に運送して野菜を育てていて、驚きました。ハートコープはこのような取り組みを行い、環境をよりよいものにし、社員みんなに笑顔が生まれるんだと知り、いい会社で働いていてやりがいを感じていると思いました。

1年3組 吉村真衣

(見学先:大阪いずみ市民生活協同組合)

私は、はじめ、CSRという英語の意味がよく分かりませんでした。しかし、今回、このCSR学習に参加することで、その意味を理解できるようになりました。CSRという言葉は、「企業」が「社会」のことも考えながら「責任」を持って、国民がより生活しやすい安心・安全な暮らしをサポートするということです。私達が今回行かせていただいたいずみ市民生協グループの場合、「生協」が「お客様」のために「責任」を持って安心で安全な商品をお届けするということになると聞きました。生協では、商品検査センターで、いろいろな商品を定期的に検査し、いつも安全な状態であるように取り組んでおられます。このことを通じて、生協は、お客様からの信頼を裏切らないため、様々な努力をしている、安心できる企業だと思いました。また、地球を守るため、食品ロスや卵パック等のゴミをリサイクルするという環境問題にも取り組んでおられとても感心しました。

1年4組 山本裕哉

(見学先:大阪いずみ市民生活協同組合)

今回CSR学習に参加して感じたことは、いずみ市民生協さんは信頼と責任を守り、お客様や雇用者、親会社、近隣住民の期待と信頼を裏切らないようにされている会社だと思いました。

また、ハートコープいずみさんでは、自分たちの会社で出た食品残飯などの生ゴミのたい肥化や、チラシや卵パックなどを回収して新しいものにリサイクルをするなど地球環境にやさしい取り組みをしていてとてもすごいと思いました。また障がいのある人も多く雇用されていて、地球環境の保全以外でも、障がい者の方の働く場所を増やすようなとてもいい取り組みもされていると思いました。生協さんは、市民の方や雇用者の方などたくさんの人やたくさんの物を大切に、かつ安全にとり扱われている職場であると思いました。

1年5組 菅原慶介

(見学先:花王株式会社・和歌山工場)

花王CSRはCSR活動を含むすべての事業活動を、花王ビジネスコンダクトガイドラインに則って行うことを基本としていて、そのために研修などを通じてその徹底に努めています。それに、花王はCSRをグループの全体の活動として継続させていくためにCSR委員会やCSR推進部を中心とした組織体制をされていてすごいと感じました。花王は花王ウェイというものを原点に、「エコ」、「グローバル」、「人づくり」をキーワードとするCSR活動を推進していて、とても環境の事を考えているし、なおかつCSRにも取り組んでいるのはすごくいいと思いました。それに、「エコ」、「グローバル」、「人づくり」のCSRは、企業価値を高めるものでもあることがすごいと思います。花王グループのCSR学習の考え方が、消費者、顧客、サプライヤー、社員、地域社会、株主などすべてのステークホルダーに支持される企業グループになっていることはすごいと思いました。

1年7組 奥田裕人

(見学先:花王株式会社・和歌山工場)

今日は花王の工場見学と、エコラボ見学をした。自分はBチームで、工場の見学を先に行い、洗剤などを梱包する機械を見学した。そこでCSRの講義で聞いたことを思い出し、決まった規格で、均一な品質で物を作り、安全のことについて、要求されたことができないと、消費者を裏切ってしまうという事を実感した。自分の生活の中で花王の製品を何度も使用したことがあるが、自分たちが当たり前だと思っていることも、企業側にしてみれば、一生懸命に研究し、何度も試行錯誤して、販売できるまでの手間や時間を掛けているという事も学んだ。それでも製品の中の不備で、信頼を裏切ってしまった場合は、責任を取らねばならないという事が、企業の社会的な責任であるという事を学習し、自分が社会に出た時にCSRを忘れずに生きていくことが、自分にも求められる事だと感じた。これからも技術的なことだけでなく、社会的なことも同時に学んでいくべきだと思った。

1年8組 小寺峻介

初め、CSR学習の意味がよくわからなかったけど、CがCorporate(企業)、SがSocial(社会的な)、RがResponsibility(責任)ということを教わって、企業の社会的な責任や期待、それに対する企業から社会への対応の関係を崩さないように保つことが、大切だとわかりました。

その関係を大平工業は、お客様からの要望にこたえるために歯ブラシを改良したり、子供の成長に合わせたものを作ったりしていた。

またお客様からの信頼を崩さないようにサイズのわからない歯間ブラシの無料交換やそれに歯ブラシとアンケートをつけて送ってもっと良くなるように対応していたり、製造する機械の点検や、衛生管理や、作った歯ブラシの品質や安全に関する検査等を欠かさずされていたのが、とても印象に残りました。

自分も将来、物を作ってお客様に売る仕事をするかもしれないので、責任を果たしながら期待にも応えられる技術者になりたいです。

本業CSR推進の取組み

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