各取組みの実践例

田辺高校でのトライアル・プログラム

田辺高校でのトライアル・プログラムの日程

  1. 事前講義:2012年1月31日(火)
    • 50分×2コマ
  2. 見学:2月2日(木)
    • 工場見学(30分)
    • 歴史館見学(30分)
    • 経営層CSR講義(30分)
    • 質疑応答
  3. ファンレター執筆:2月2日(木)
    • 事後解説(キーワード)
    • ファンレターの執筆(文字数:400字)
  4. 優秀ファンレター表彰式:2月29日(水)

本プログラムの流れ

1 講義 2 見学説明 3 ファンレター 4 表彰

手順① 高校生への講義

2012年1月31日(火)の1、2時間目の2コマ100分を使って、筆者が自動車科1年生30名に本業CSRの講義を行った。

講義の内容は、おおよそ以下のとおりである。

自動車科ということで自動車メーカーのリコール事件などを事例にとるなど身近な話題で、高校1年生にも分かりやすく本業CSRを解説することに努めた。最後に提出してもらったファンレターの出来栄えから見ても、おおむね理解されたと評価できるが、さらに理解度を高めるために、副読本を配布して予め目を通してもらうなどの工夫が必要であり有効であろう。


本業CSRの講義風景(田辺高校にて)

手順② CSR企業見学

2月2日(木)の午後に、病欠など3名の欠席者を除く田辺高校の高校生27人が大平工業を訪問し、本業CSRの実践現場や展示コーナー「歴史館」を見学し、経営層からCSR経営のポイント解説を聞いた。具体的には、27名を3班に分け、経営者講義、生産工場、歴史資料館をそれぞれ30分ずつの工程で回った。

経営層による本業CSRの講義では、大平工業の西尾則彦専務取締役が、マネジメントシステムによる日常業務に社会的責任を浸透させるための取り組み状況などを、具体例を示しながら高校生にも分かりやすく解説した。


経営層からのCSR経営の説明を受ける

生産工場では、異物混入を防ぐためのクリーン服を着て入室し、次々と絶え間なく製造される歯ブラシの全数を目視検査する作業者や、抜き取りによる破壊検査、最新型の植毛機を正常に稼働させるためのメンテナンス作業を見学しながら説明を受けた。生徒たちは、不良品を出すことなく、納期を順守するためのさまざまな工夫と配慮に感銘を受けたようだ。


全数検査の工程を見学する

歴史館では、大手企業の歯ブラシ製造の下請け会社からスタートしてオリジナルブランドを立ち上げ、歯間ブラシの市場を新たに開拓した歴史を通じて、顧客の要望を真摯に受け止めて信頼を裏切らず、期待に応えていくことの繰り返しが企業の健全な成長を支えていることを学んだ。とりわけ、歯間ブラシの無料交換制度、無料で歯間ブラシを返送する際に歯ブラシを1本サービスしてアンケートに答えてもらう仕組み、など、単価100円、200円の日用品では珍しい顧客満足への取り組みに関心を持っていた。


歴史館でブラシ実験を体験する

手順③ ファンレター

3班が3つの見学コースをすべて回り終えたのち、筆者が復習を兼ねていくつかのキーワードを交えて簡単に解説を追加したうえで、今回はその場で大平工業グループに対するファンレターを書き始めてもらった。盛りだくさんの見学内容を400字詰め原稿用紙1枚という制限で書いてもらう事は、高校1年生にとっては簡単な作業ではなかったようだが、書き終えることができない場合には自宅に持ち帰って仕上げてもらい、後日郵送してもらう事で対応した。


ファンレター執筆の風景

手順④ 表彰式

27名分のファンレターを受理して査読し、優秀ファンレター審査を経て、表彰式を2月29日(水)に田辺高校で行った。当初は優秀作品を1点、佳作を2点選んで表彰することにしていたが、予想以上に秀作が多く、今回に限り佳作を4点として表彰を行った。

今回表彰された生徒5名は以下のとおりである。

優秀作品賞 細川将平君
佳作 岡田衛君、春本健斗君、村上都さん、吉田章吾君


表彰者と筆者(左から3人目が優秀作品賞の細川君)

優秀作品賞

京都府立田辺高等学校

1年8組 細川 将平

CSRについての二日間の講義で、21世紀の企業に求められていることを学びました。 大平工業様の工場を見学させていただくことで、CSRがどういったことなのかを見ることができました。大平工業様の掲げる信条の中にも、販売先や消費者への気持ちが見ることができました。印象に残ったことは、工場内を清潔な状態に保てるようにしている事、商品アンケートの返信率が50%以上ということ、そして最後の話にあった責任の取り方でした。特に赤字を出してでも信頼を守ろうとしたことが、強く印象に残りました。

歯間ブラシの交換システムはとてもすばらしいものだと思いました。大手企業ができないことを率先してすることは、なかなかできないと思います。このようなことをこれからも続けていかなければいけないと感じました。このような取組みを各企業が行うことは、すばらしい事だと思いました。

各取組みの実践例

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